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World Art Osaka
Paintings Now Redux – アジアの「いま」をめぐる
駐日大使・領事と連携し、多様な文化的背景や世界情勢の中で活躍するアジア地域 10 カ国のアーティストの作 品を発表する国際展です。極めて短いスパンの中で急激な成長を遂げ、エネルギッシュでときにカオティックで あり、さまざまな矛盾をモダニズムによって乗り越えたてきたアジア地域では、絵画の表面が常にその「現場」 として存在してきました。本展はそのようなアジア絵画のリアリティを紹介します。抽象から具象まで、コンセ プチュアルなものから社会派の作品まで、ヴァラエティに富んだアジア地域の「いま」を是非ご体験ください。
出展アーティスト
ブスイ・アジョウ、コラクリット・アルナーノンチャイ、ティン・リン、マハラクシュミ・カンナパン、ファディラ・カリム、ホンサー・コッスワン、コア・ファム、ロジト・ムルヤディ、ソピアップ・ピッチ、ルチカ・ウェイソン・シン、マリア・タニグチ
展示ディレクター

遠藤 水城 - Mizuki ENDO -
1975年札幌生まれ。キュレーター。
2004年、九州大学比較社会文化研究学府博士後期課程満期退学。art space tetra (2004年・福岡)、Future Prospects Art Space (2005年・マニラ)、遊戯室 (2007年・水戸)などのアートスペースの設立に携わる。 2005年、若手キュレーターに贈られる国際賞「Lorenzo Bonaldi Art Prize」を受賞。2007年、Asian Cultural Councilフェローとして米国に滞在。2017年、ヴェトナムはハノイに新しく設立されたVincom Center for Contemporary Artの芸術監督に就任。国際美術評論家連盟会員。京都造形芸術大学客員教授。
Japanese Contemporary
―すべてが計算される世界でまだ祈るべきものは残されているのか?―
未来へのビジョンを読み解くことができる現代アーティストの作品を、社会問題や精神性、信仰などの視点にわけて展示します。本展では、戦後日本の政治と芸術の関係や、科学技術によって培われる新たな芸術の精神を考察し、科学の合理性が進む中でも、日本やアジアの精神性を持つアート作品が非合理性によって新たな価値を創造することを探求します。アーティストたちの作品が私たちにとっての羅針盤となり、より豊かな未来へとすすむ新しい洞察をもたらすことを期待します。
20年代の終戦
戦後日本美術固有の問題系を未来へ継承・発展させる作家たちの作品に焦点を当て、わたしたちが未来に担う役割を探ります。
出展アーティスト
潘逸舟、加茂昂、須賀悠介、Shino Yanai